PMF は、WebFOCUS の標準アプリケーションで、WebFOCUS Reporting Server 上で実行されます。表形式レポートや財務レポート、ユーザ管理、ドキュメント配信、セキュリティ機能など、WebFOCUS のさまざまな機能を活用しています。

PMF は、タブ、ツリー、ビュー、フォームなどの標準ツールを使用して、中核となる次の 3 つのエリアにおいて、高度な機能を提供します。

• コミュニケーション   PMF には、KPI の集計、パフォーマンス傾向の伝達、関係者への情報の配信、重要な KPI の表示、関連するプロジェクトおよびプロセスの追跡のためのさまざまな手段が用意されています。さらに、設定、配信、一元管理が簡単で、ユーザごとのカスタマイズが可能なダッシュボードも提供されています。
• コラボレーション   PMF には「Web 2.0」スタイルのコラボレーション機能が数多く備えられています。これらの機能を活用し、ユーザは問題の発見、分析、情報交換、ドキュメント化、アクションの実行を協同して行うことができます。
• 分析   PMF の強力な分析ツールは、動向を分析して問題を追跡し、企業のパフォーマンスの背後にある「原因」を突き止めるために役立ちます。

PMF では、これらの通信、コラボレーション、分析に、次の機能を使用します。

• コメント機能   コメント機能を使用して、KPI と戦略目標についてのフィードバックコメントをその場で入力し、ターゲットとの差異を説明することができます。個々のフィードバックは、ユーザごとに格納されて追跡されます。フィードバックは、オーナー ID、フィードバックを入力した日付と時間、戦略目標達成率、入力時のインジケータの色など、重要なデータも提供します。さらに、PMF では、KPI の測定単位についての情報も記録されるため、監査基準に完全に適合させることができます。
• 計画、予算編成、予測分析   PMF では、標準の予算編成および予測アプリケーションをプラグインとして使用することができます。使用可能なプラグインには、開発のアプリケーション (例、Excel 対応 WebFOCUS コネクタとともに実装される予算編成ワークフロー) や、外部予算編成、予測システム (例、Hyperion Planning、LongView Planner、その他のシステム) などがあります。XML ベースの API は、 PMF への任意の予想アプリケーションの統合を可能にします。また、PMF データ予想ツールで分析後、その結果に基づいて PMF のターゲットを作成することができます。
• 容易なカスタマイズ   開発者は、PMF のあらゆる面をカスタマイズすることができます。スコアカード、ウィンドウ、フォーム、スタイルシート、基本となるデータベースは、製品版の WebFOCUS コンポーネントで構築されます。WebFOCUS の機能を使用して、PMF のすべての部分を、変更改良、拡張することができます。
• ユーザフレンドリなスコアカード設定   スコアカードおよびそのデータを追加、変更、削除するワークフローすべて、および戦略、パースペクティブ、目的、評価尺度、テーマの入力は、ユーザフレンドリな Web ベースのフォームとウィザードから実行することができます。
• 強力な分析機能   PMF には組織 の KPI 分析に必要なビューが一式備えられています。分析の際は、戦略的コンポーネントの使用の有無を指定することができます。PMF は、マルチディメンションの KPI を「スライスダイス」するための多様な手段を提供します。構造化 adhoc ツールは、完全なアドホック機能を備えているため、情報開示のための手段を数に制限なく設計することができます。PMF データは、企業の財務、プロセス、業務データと簡単に統合することができます。
• シンクライアント戦略マップ   他の多くのシステムとは異なり、 PMF にはビルトインのインタラクティブ戦略マップが用意されています。業界標準の SVG (Scalable Vector Graphics) を基礎としているため、戦略マップには、基本のスコアカードおよびそのデータとリアルタイムにリンクされた関係が設定されます。これにより、変更を基本のスコアカードに保存することができ、使い勝手のよい GUI 操作で、組織の戦略フローを更新することができます。
• マルチディメンションデータ   PMF にはクロスプラットフォーム OLAP データベースが組み込まれており、任意の RDBMS とともにインストールして使用することができます。このデータベースでは、標準のディメンションタイプ (例、所在地、製品、顧客、時間、組織) との関係に KPI を割り当てることができます。PMF では、最大 16 個のユーザ定義ディメンションを作成することができます。
• データのロード    PMF にビルトインのディメンションローダおよび KPI ローダでは、WebFOCUS の柔軟かつ強力なデータ抽出機能を使用して、PMF のデータロード、データフィードを設計することができます。ロードとフィードのスケジュールは、自動化できます。
• スコアカードの継承   PMF ではスコアカードの継承がサポートされています。このため、上級管理部門でトップレベルのスコアカードを作成しておき、そのスコアカードの 1 つまたは複数のアスペクトを企業のその他のレベルに継承させることができます。
• 標準分析ビュー   PMF には、財務、ユーザ、顧客、所在地、時間、傾向に関する定義済みのビューが付属しています。アプリケーションを展開後、これらを使用して、生産的な分析を即座に開始することができます。さらに、その他のビューが必要な場合は、WebFOCUS の強力な adhoc レポート機能を利用して作成することができます。