WebFOCUS Application Studio
WebFOCUS Application Studio では、あらゆるタイプの BI コンテンツのデザインおよび作成をすばやく行うための統合環境が提供されます。Application Studio では、次のことを行えます
データおよびデータ記述へのアクセス シノニムエディタのグラフィカルユーザインターフェースを使用して、新しいシノニムを作成したり、既存のシノニムを表示、編集したりできます。シノニムにより、レポートアプリケーションで使用するデータソースへのアクセスと解釈が可能になります。
レポートアプリケーションの作成 レポートプロシジャを、レポートモード、グラフモード、HTML モード、ドキュメントモードのいずれかで作成できます。
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レポート データを表形式で表示します。スタンドアロンのレポートプロシジャを作成したり、レポートをドキュメントや HTML ページに挿入したりできます。
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グラフ データを視覚的な形式で表示します。複雑なデータでも、分かりやすい視覚的表現に変換することができます。多くの場合、視覚的表現により、情報を別の視点から捉えることが可能になります。
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HTML ページ ユーザがデータを表示、分析するための Web ページを作成します。HTML ページには、複数のレポートやグラフのプロシジャを追加したり、データを操作するためのコントロールを追加したりできます。また、カスケードスタイルシート、JavaScript ファイル、jQuery アニメーションを使用することで、スタイルを適用することもできます。
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ドキュメント 複数のレポートやグラフのプロシジャを単一ドキュメントに統合します。ドキュメント内では、これらのオブジェクトを任意の位置に配置したり、フォーマットを設定したりできます。また、実行前プロシジャおよび実行後プロシジャを追加することで、ドキュメントの実行方法をカスタマイズすることもできます。
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アラート テスト条件を適用し、そのテスト条件が満たされた場合に、カスタマイズされたレポートを実行するイベントプロシジャを作成します。アラートは、ReportCaster の配信方法を使用してスケジュールすることができます。
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レポートオブジェクト 複雑なデータ表示を、一般的なビジネス用語の名前が付けられた単純なオブジェクトに変換します。この名前からオブジェクトの内容が分りやすくなり、ユーザはこれらのオブジェクトをテンプレートとして使用することで、ユーザ独自のレポートを作成することができます。
レポートアプリケーションのカスタマイズ スタイルや色を適用することでレポートアプリケーションをカスタマイズできるほか、次のコンポーネントをプロシジャに追加することもできます。
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一時項目 (DEFINE) データソースに格納されている実フィールドと同様に扱える一時フィールドを作成します。
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DEFINE FUNCTION ユーザ関数を作成します。ユーザ関数は、保存して、後から取得することができます。
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JOIN 2 つ以上のデータソースの関係を定義します。これにより、これらのデータソースすべてのデータをレポートで同時に使用することが可能になります。また、論理式を作成することで、複数のデータソースを統合することもできます。
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OLAP 階層 プロシジャで使用する一時的な OLAP 階層およびディメンションを作成します。
環境の管理 次の機能をレポートアプリケーションに適用して、環境の動作を変更することができます。
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SET 画面への出力時のレポートやグラフの表示方法、レポートやグラフのコンテンツ、パフォーマンスに影響を与えるデータ取得の特性、ユーザリクエストに対するシステム応答を制御します。SET コンポーネントは、メタデータの設定や、日付などの情報の操作にも役立ちます。SET コンポーネントを使用すると、プロシジャのデフォルト設定が上書きされます。
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アロケーション WebFOCUS で作成、使用するファイルの論理名および格納場所を割り当てます。
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USE プロシジャで使用する FOCUS データソースを識別します。
xApplication Studio のアーキテクチャ
WebFOCUS Application Studio は、次のコンポーネントで構成されています。
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Application Studio グラフィカルユーザインターフェース (GUI) アプリケーションの作成で使用するグラフィカルな開発機能およびコード生成機能を提供します。所有するライセンスによっては、Application Studio に MAINTAIN 開発環境も含まれています。
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WebFOCUS Reporting Server ローカル処理、スタンドアロン開発、データアクセス、レポート生成、グラフ生成、リクエストの実行、データの保守 (MAINTAIN) に使用される基本的な Reporting Server です。
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WebFOCUS Client 所有するライセンスの Application Studio エディションに応じて利用可能な機能が異なる、簡易版の WebFOCUS Client です。
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Derby データベース Application Studio がローカル WebFOCUS Client に接続するために必要なユーザアカウントおよびポリシーを格納する組み込みデータベースです。Derby は、ローカル/スタンドアロン開発用のライセンスを所有している場合の Application Studio エディションでのみインストールされます。このデータベースは認証用に使用され、開発者権限および管理者権限を持つユーザ ID が事前に組み込まれています。